表題To improve the accuracy of carbon fixation by macroalgae
–Effect of the morphology on carbon and nitrogen content–
掲載年2023年 8月19−26日
著者または発表者Yoichi Sato, Eri Inomata, Atsuko Tanaka, Gregory N. Nishihara
掲載雑誌または発表場所ブレスト(フランス)
8th European Phycological Congress
解説4年に1度の欧州国際藻類学会において、食用として養殖されている海藻(ワカメ、モズク、アオノリ)の藻体部位別、場所別、時期別の炭素・窒素含有量に関するデータを発表しました。形態的に分化しているワカメは藻体内の炭素・窒素含有量が部位によって異なっているので、海藻によるCO2固定量を算出する際の根拠となる炭素含有量は、部位による違いを考慮する必要がある、という提案です。
コロナの影響もあり約4年ぶりの国際学会出席となりました。この4年間にウェブ上で知り合った海外研究者ともようやく対面で話すことができました。藻類と微生物との競合関係に関する研究発表がとても多いのが印象的でした。当社としても、バクテリアの種類によるヒトエグサ形態形成の制御や、モズクと細菌叢との関係に関する研究を大学との共同研究で行っていますので、大変参考になりました。(YS)
その他https://www-iuem.univ-brest.fr/epc-2023/?lang=en