表題Density regulation of aquaculture production and its effects on commercial profit and quality as food in the cosmopolitan edible seaweed Undaria pinnatifida
掲載年2023
著者または発表者Yoichi Sato, Takayuki Fujiwara, Hikaru Endo
掲載雑誌または発表場所Frontiers in Marine Sciense 2023 Volume10.
解説ワカメは養殖密度によって形態が変化します。この特性を利用して生産者の皆さんは「間引き」を行っています。その効果を定量化するために、岩手県越喜来湾においてワカメ養殖密度をロープ1mあたり10,30,50,80,100,120,200本の7段階分けて調査しました。その結果、1)養殖密度は約100本/mで品質およびボイル塩蔵後の芯抜き工程まで考慮した場合の収益は最大化すること、2)食用のみならずバイオマスとして利用する場合には200本で重量は最大化、3)養殖密度が低いほどメカブは大型化する、等の知見を得ました。2008年に岩手県水産技術センターとの共同研究として実施し、鹿児島大学遠藤光先生に数理解析と内容をご指導いただき、公表に至りました。生産者の皆さんが長年にわたって培ってこられた養殖技術の形式知化により、今後の養殖技術の継承と発展を目指して今後もこうした研究を推進して参ります。
その他https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fmars.2023.1085054/full